大きな事件が起こるわけではない。
派手な展開があるわけでもない。
それでも、観終わったあとに呼吸が少し深くなって、部屋の空気までやわらかく感じられる。
そんな映画は、たしかにあります。
今回は、慌ただしい毎日のなかで、少し気持ちを落ち着けたい時に観たくなる映画を紹介したいと思います。
目次
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リラックスできる映画って、どんな映画だろう
リラックスできる映画には、いくつか共通するものがある気がします。
たとえば、景色が美しいこと。
登場人物の時間の流れがせかせかしていないこと。
食事や散歩、会話のような、何気ない場面がきちんと愛されていること。
そういう映画を観ていると、ストーリーを追いかけるというより、自分の気持ちが少しずつ整っていく感覚があります。
今日はそんな視点で、静かに寄り添ってくれる4本を選んでみました。
かもめ食堂
フィンランドのヘルシンキに、日本人女性が小さな食堂を開くところから始まる作品です。公式紹介でも、日本からヘルシンキに「かもめ食堂」をオープンさせた女性・サチエを中心にした物語として紹介されています。
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この映画の魅力は、何か大きなことが起きるわけではないのに、観ているうちに不思議と心がほぐれていくところです。北欧の空気感、シンプルな店内、丁寧に作られるごはん、少し距離のあるやさしい会話。その全部が、疲れている日にちょうどいい温度でこちらに届いてきます。
「何もしない時間」に近い心地よさがあるので、頭を休めたい夜にとても合う映画だと思います。
リトル・フォレスト
松竹の公式紹介では、都会で自分の居場所を見つけられなかった女の子が、自然の中で自給自足の暮らしをしながら自分と向き合い、成長していく物語として紹介されています。生きることの厳しさと喜びに共感し、心癒される作品だと案内されています。
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この作品を観ていると、料理をすること、季節を感じること、食べること、暮らすことが、どれも特別なものではなく、でも確かに大切なものとして描かれているのがわかります。
派手な音楽も、大げさな演出もありません。
あるのは、畑の色、台所の音、火のぬくもり、そして一人の時間の静けさです。
とくに、少し生活に疲れている時や、情報量の多い毎日に疲弊している時に観ると、自分のペースを思い出させてくれる映画だと思います。
パターソン
ジム・ジャームッシュ監督の『パターソン』は、日本版公式サイトで「妻にキスし、バスを走らせ、愛犬と散歩する、いつもと変わらない日々」と紹介されています。まさにこの一文が、この映画の空気をそのまま表している気がします。
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毎日ほとんど同じように見える日々の中にも、小さな発見や美しさはちゃんとある。
この映画は、それをとても静かに見せてくれます。
ドラマチックな展開を期待して観ると少し驚くかもしれません。けれど、慌ただしさから少し離れたい時には、この“何も起こらなさ”がむしろ救いになります。
日常をちゃんと味わうこと、それ自体がひとつの豊かさなのだと教えてくれる映画です。
海街diary
公式サイトでは、この作品は四姉妹が織りなす清新でリアルな絆を描く映画として紹介されています。鎌倉の光や風、家の中の気配、人と人との距離感がとてもやわらかく映し出される作品です。
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この映画のよさは、感情を大きく揺さぶるというより、静かに沁みてくるところにあります。
家族のこと、過去のこと、さみしさややさしさ。そうしたものが、鎌倉の季節の中に自然に溶け込んでいて、観ているこちらも少しずつ落ち着いていきます。
晴れた休日の午後にも合いますし、感情が少しささくれている夜に観ても、不思議と静かな気持ちに戻してくれる映画です。
リラックスしたい日に映画を観るなら
もし「今日はもう何も考えたくないな」という日なら、まずは『かもめ食堂』のように空気そのものがやさしい映画がいいかもしれません。
暮らしを立て直したいような気分の日には、『リトル・フォレスト』がしっくりきます。
静かな日常にもう一度目を向けたくなったら、『パターソン』。
家族や人とのつながりのぬくもりに包まれたい時には、『海街diary』。
どの作品にも共通しているのは、「頑張れ」と強く背中を押してこないことです。
ただ静かにそこにいて、観る人の呼吸が整うのを待ってくれる。
そんな映画たちです。
まとめ
リラックスできる映画は、ただ“癒やし系”というだけではなく、今の自分に必要な静けさを返してくれる存在なのかもしれません。
忙しい日が続くと、どうしても気持ちは外へ外へと引っ張られていきます。
でも、映画の中のゆっくりした時間に身を置くことで、自分の感覚を少し取り戻せることがあります。
疲れている夜。
休日の午後。
雨の日の部屋。
そんな時は、あえて静かな映画を選んでみてください。
きっと観終わるころには、少しだけ心の温度がやわらかくなっているはずです。
リラックスな生活 