秋も徐々に深まり、木々が色づきはじめ、街が少しづつ姿を変えていきます。
日も短くなり肌寒くなってきて、冬が近づいていることを感じさせます。
この季節の夜更けはなぜか感傷的な気分になりますよね。
今回は「ナイトミュージック・ジャズ編」と称して、そんな静かな夜にじっくりと過ごせるような心地よいジャズミュージックを紹介します。
それでは早速、穏やかなリラックスタイムを演出する音楽たちをどうぞ。
オススメのナイトミュージック
ジャズピアニスト、ハービー・ハンコックがシンガーソングライター、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)の楽曲をカバーしたトリビュート盤です。
ジョニ・ミッチェル本人をはじめ、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)、ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)等々、豪華なメンバーが参加しています。
静かに美しい演奏もムードあるボーカルもひたすらクールで文句なしに素晴らしいです。
まさに秋が深まるこの季節に聴いてほしい一枚です。
第50回グラミー賞の年間最優秀アルバム賞を受賞しました。
(ジャズの作品で最優秀アルバム賞を受賞するのは43年ぶりでした。ちなみに前回はスタン・ゲッツ(Stan Getz)の名盤Getz/Gilberoでした。)
オススメ曲
・Court And Spark
誰もが知るジャズピアニスト、ビル・エヴァンスが1962年に発表したバラードアルバムです。
メロウなメロディに美しいハーモニー、ビル・エヴァンスのロマンティックなピアノの響きが穏やかな気持ちにさせます。
数ある素晴らしいアルバムの中でも特に美しく憂いを感じさせる作品です。
ビル・エヴァンスのピアノはただ美しいだけではない繊細さと深みを感じさせるところが魅力だと思います。
オススメ曲
・Polka Dots And Moonbeams
カナダ出身のジャズシンガー、ダイアナ・クラールのボサ・ノヴァとバラードを収録した10枚目のスタジオアルバムです。
優雅なストリングスのアレンジとスモーキーなダイアナ・クラールの歌声が秋の長い夜にぴったりです。
オススメ曲
・Walk On By
アメリカのジャズシンガー、ソングライターであるグレゴリー・ポーターの名門ブルーノートへ移籍後、初のアルバムです。
ジャズよりもソウル寄りな音ではありますが、やはりこの深みのあるソウルフルなバリトンボイスには圧倒されます。
寒くなってきた夜に温かく包み込んでくれるような音楽です。
第56回グラミー賞の最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞しました。
オススメ曲
・Water Under Bridges
ピアニスト、キース・ジャレットとベーシスト、チャーリー・ヘイデンによるECMレコードからリリースされたデュオアルバムです。
ECMレコードは硬質な音作りが特徴ですが、このアルバムに関しては非常にリラックスした雰囲気で演奏されています。
穏やかで柔らかいメロディを堪能させてくれます。
オススメ曲
・For All We Know
ECMレコードについてはこちら
今回は新旧問わず秋の夜長に合うジャズミュージックを紹介しました。
心を暖かく包み込んでくれる音楽たちはいかがでしたか?
穏やかな気持ちのまま、暖かくして布団にもぐりこみましょう。